スタディサプリと塾の併用はオススメ?合格率アップする?
スタディサプリは値段もお安く、空いている時間にできるので塾との併用も考える方が多そうです。
中学受験を考えている場合、塾とスタディサプリの併用は効果があるのかどうかをまとめました。
目次
スタディサプリと塾の併用、合格率は?
スタディサプリと塾の併用をする場合には、合格率が上がる場合と変わらない場合があります。
何によって違いが出るか?というと、次の3つの要素です。
- お子さんの学年
- お子さんの通っている塾
- お子さんの偏差値
- お子さんの志望校
これによって、効果があるかないかが変わってきます。
併用を考えている方は、まずお子さんのケースを読んでみてください。
何年生ですか?
6年生
春から夏にかけてならぎりぎり効果があります。時期によっては逆効果も。
秋以降はおすすめしません。秋からは、もう志望校の傾向に合わせた努力をするべきです。
ですが、下で述べる「塾のタイプ」「お子さんの偏差値」によっては効果が期待できます。
5年生
効果があります。ただし、お子さんの偏差値が大変高い場合には必要ありません。
スタディサプリは中学受験の基礎知識の習得に大変役立ちます。
むしろ、この時期に応用問題を解きまくるよりも、基礎をしっかりと固めておく方が6年生になってからの伸びにつながります。
本格的な中学受験をするお子さんは、4年生から塾に通って勉強を始めています。
5年生の冬ごろから受験を考えて勉強をし始めようかと思うお子さんは、塾へ行ったときに4年生の時から通っているお子さんとの実力差に愕然とすることがあるかと思います。
塾でわからないところはスタディサプリで復習するようにすれば、知識の穴を埋めることができます。
誤解されることが多いのですが、スタディサプリの講師陣は決してレベルは低くありません。
むしろ、塾によってはスタディサプリの講師陣のほうがはるかにレベルが高いこともあります。
4年生
効果があります。
4年生くらいで中学受験を意識し始める家が多いとは言え、4年生で家庭学習の習慣がついているお子さんはそんなに多くないでしょう。
スタディサプリは塾だけではなく、家庭で学習する習慣づけにも役に立ちます。
また、4年生から始まる中学受験のクラスで、最初のうちに基礎学力を作って「できる子」になっておくことは、お子さんのモチベーション維持にも役立ちます。
どんな塾ですか?
夜遅くまでの中学受験に特化した塾
スタディサプリの必要はないと思います。というより、やっている時間はないと思います。
こうしたタイプの塾は、自宅で行う課題がたくさん出ます。
自宅での課題をやるだけでせいいっぱいで、ほかの教材に使う時間などないのが普通です。
勉強は確かに大切ですが、体力も十分ではない小学生の場合は睡眠や食事などの生活習慣を整えることにも気を使わなければなりません。
睡眠時間が短いお子さんは通常の睡眠時間を取っているお子さんに比べて記憶の定着率が悪いことがわかっています。
塾で多くの時間を取られてしまうのなら、塾に専念しましょう。
授業補助の学習塾
中学受験をメインで行うというよりも、学校の補習的に使う学習塾の場合、スタディサプリは有効です。
むしろ、学習塾よりもハイレベルの講座が受けられるかもしれません。
アルバイトの学生講師がいる塾
たとえ中学受験に特化した塾だったとしても、アルバイトの学生講師を使っている塾ならばスタディサプリが有効です。
学生講師はまだ経験が浅いため、自分がやってきた方法でしかお子さんたちに教えられない方が多いのです。
ベテラン講師に比べると、教え方の引き出しも小さいのでお子さんに合った授業ができていない可能性もあります。
スタディサプリは質問こそできませんが、講座を担当しているのはプロ講師ばかりです。
中学受験指導に長く携わってきた講師の授業で補完できるという意味では、スタディサプリはむしろ積極的に使った方が学力の伸びは期待できるかもしれません。
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偏差値はどのくらいですか?
60以上
併用の必要はありません。
むしろ、基礎固めよりも新しい知識をどんどん入れるべきです。
偏差値60以上のお子さんということなら、難関校を受験するお子さんがほとんどだと思います。
難関校は癖のある問題を出すところが多いので、その学校に特化した問題をやりましょう。
50以上59以下
志望校に偏差値で10前後の差があるお子さんはスタディサプリの効果が期待できます。
ですが、この偏差値に見合った学校を志望している場合は併用の必要はないと思います。
ですが、1科目や2科目だけ、とてもできない科目があるときにはスタディサプリは役にたちます。
特定の教科だけができていない、という場合はその教科の最初のほうの知識が欠落してしまっている可能性があります。
小学校の授業において、算数は特に「積み重ね」と言われますが、実はそんなことはありません。
算数の基礎となる計算力は別ですが、そのほかは分野別に全く新しい頭で臨むことができるため、文字を使って考える式だけ、あるいは図形だけ、基礎がぽっかり落ちてしまっているということがありうるのです。
複合問題が解けなくなってやっと気づくケースが多いようです。
理科や社会も、小学校ではつながりとして教えることはしません。
独立した単元としてそれぞれの単元を教えていきますので、どこか一つの分野がぽっかりと落ちてしまっていることはあります。
どこが落ちているかは模擬試験の結果表を見れば出ています。
塾の補講を受けることもできると思いますが、お子さん1人に特化したものではありません。
スタディサプリでその部分だけ重点的に補うことによって総合的に実力が伸びてくることがあります。
スタディサプリと塾の併用は、お子さんと塾のタイプに合わせて
スタディサプリと塾を併用するときは、上記の3つの要素を考えて選びましょう。
6年生の秋から、もう余裕がない!ということになって始めるのはお子さんの焦りを生んで逆効果になることもあります。
手を打つなら早めに。
そして、理想は夏までに基礎をしっかり固め、応用問題を考えることに耐えられる頭を作っておくことです。