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小学生が国語の読解力をつけるには?小さいうちにつけよう

読解力はすべての勉強の基礎です。

読解力がないのに数学ができる高校生はいませんし、読解力がないのに物理ができる高校生もいません。

読解力がないのに英語ができるということもありません。

では、読解力を育てるにはどうしたらいいでしょう。

読解力の第一歩は「文章を図示できる力」

小学生の場合、読解力の一番のポイントは、「話の内容をちゃんと具体的に分かっているか」ということです。

テキスト(挿絵のないものが望ましいです)を使えば身に着けることができます。

挿絵のない文章を、1文ずつ読み、それを図示していきます。

これは小説でも論説でもできますが、一番最初はちゃんと登場人物のいる小説文が望ましいでしょう。

小説の中の登場人物は動きます。

その動きは矢印等で表すことにして、文章に出てきた要素を絵にしてもらうと、驚くほど「イメージができていない」ことが分かるでしょう。

「ごんぎつね」を書いてもらったことがあります。

小学校4年生の男の子に書いてもらったのですが、「兵十」という登場人物をきつねの絵で書いていました。

もちろん、文章を読めていれば兵十は百姓の大人の男の絵で表されなければいけません。

その子は「ざる」も「うなぎ」も図示することはできませんでした。

「メロスは激怒した」という文章を、図示することができない子もいました。

「激怒」がイメージできなかったからです。

なぜか左手にイノシシのようなものが生えている絵を描いてくれました。

メロスは人間だけど、この動物は何?という絵を前に、その子は「激怒」を完全に理解し、なぜメロスが激怒したのかも正確に理解したのです。

これは絵のうまい下手によるものではありません。

国語の音読はすらすら読めるのに、テストになると全然できない、どうして?と悩むお母さんに連れてこられた子です。

彼は全くイメージのできない文章を延々と音読していたわけです。

わからないものを音読し続けられるのも才能なのではないかと私は思ったのですが、これだけイメージできないものを相手に文章題など解けるはずがありません。

小学校では、音読ができれば国語ができると思われがちです。

あながち間違いではありませんが、お子さんのタイプによっては「すらすら読めているけれど、何も頭に入っていない」というお子さんもいるのです。

「右手を動かして」というところで登場人物が左手を動かしたり、棒状に突っ立っていたりしてはいけません。

明確に頭の中で登場人物が動くこと。これがまず読解力の第一歩なのです。

小説がイメージできるようになったら

小説がちゃんとイメージできるようになったら、次は論説です。

論説文では、写実的に図示できる登場人物などはいないのが普通です。

その代わりに、□で囲まれた言葉、〇で囲まれた言葉が動くことになります。これが「概念」です。

「メロスは激怒した」という文章なら男の人が頭から湯気を出して怒っていたり、顔を赤くして怒っている絵を描けばよいわけです。

ですが、論説になると「植物の種類はたくさんあるのに、虫たちはどんな葉っぱでも食べるというわけではありません」という文章を図示しなければなりません。

ですが、小説でちゃんと登場人物が動かせるようになっている子は、このような文章も図示することができるのです。

それには記号を使います。記号を使って文章を説明できる能力こそが読解力です。この方法は理科や数学などにも有効です。

植物という概念を□で囲み、虫の絵を描き(どんな虫でもいいのです)、葉っぱをたくさん書いてそのうえに×をつける、そんな絵が描けたら上出来です。

お子さんはちゃんと文章を理解することができているでしょう。

読解力は読む力ではありません。読み取る力です。

そこから作者の主張を類推する力をつけなくてはなりません。

類推するためには、ちゃんとその文章を理解しなくてはなりません。

読解力がないと他の科目もどんどんできなくなってしまうのは、ここに原因があります。

文章題はどんどん複雑に、抽象的になってきます。

そこで読み取る力がないと、「何を聞かれているのかわからない」という事態が起こってしまうのです。

読解力は小さいうちにつけよう

この方法は小学生限定ではありません。

ちゃんと取り組めば、大学入試の文章もこのような図式で理解することが可能です。

小さいころ絵本を毎日読み聞かせてもらっていた子は読解力がもともとある子が多いです。

なぜかというと、文章と絵をセットで覚えているため、きちんとしたイメージを頭の中に描くことが比較的簡単にできるからです。

絵本読書経験の少ない子はこれができません。

読解力を付けるには読書が大切と言いますが、私はこの考え方は逆だと思っています。

読解力がないのにたくさん本を読めと言われるのは苦痛だと思います。

イメージできない文字の羅列を見ているのは退屈ではないでしょうか?

退屈なことを強いられたら、嫌になります。

こうして国語も読書も嫌いな子が出来上がってしまうのです。

逆に、イメージすることをマスターすると物語はお子さんの頭の中で動き始めます。

そうなると頭の中に映画館があるようなものなので、読書というのはとても楽しい娯楽になるのです。

読解力には年齢は関係ないので、小さいうちに身につけておけば大人になるまでずっと使えます。

語彙は年齢に関係あるので、たくさんの本を読んで語彙を増やすよう心がけましょう。

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