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小学4年生になって算数が苦手になった

小学4年生になって算数が苦手になった

計算ではつまづかなかったお子さんが、いきなり数学が「わからない、つまらない」になるのは小学校4年生ごろです。

ここで「うちの子、才能がないのかしら」とは思わないでください。これは皆さんが陥る「10歳の壁」です。

10歳の壁、打開策についてまとめました。

10歳の壁って何?

10歳の壁とは、小学校4年生くらいから始まる「授業が分からなくなる」という学力の壁のことです。

小学校で習うことは、小学校4年生以前と小学校4年生後でちょっと変わることがあります。

今までは目に見えるものの話だったのが、いきなりイメージがつかないほどの大きな数字や概念を扱わなくてはならなくなります。

目の前にない立体図形をイメージして答えなければならない問題や、三角形の面積、文字式など、お子さんにしてみたら「これが一体何の役に立つの?」というような問題が山積みになります。

その上、図形の後は文字式、など、さまざまな要素のものが交互に出てくるため、次の単元をやっている間に前の図形を忘れてしまうということも起きます。

平面図形をやって文字式を行い、文字式の後に立体図形をやる…となると最初に習ったことを忘れてしまい、授業についていけなくなることもあります。

大きな概念を扱うようになることを「抽象度が上がる」という言い方をします。

習うことの抽象度が上がると、イメージできない子、抽象度を高く物事を考える癖のついていない子はついていけなくなってしまいます。

ここで、教科書の丸覚えに走ってはいけません。

よくあるのが問題のパターンを覚えさせてしまうことですが、これをやった子は理系に将来進むのは難しいのではないでしょうか。

小学校4年生で待っている「10歳の壁」は、抽象度を上げる訓練をするのにちょうどよい障害です。

ここを乗り越えるのは読解力や理論力を鍛えることになるからです。

10歳の壁を難なく超えていくお子さんもいます。

最初から壁がなかったかのように歩いていくお子さんは、持っている抽象度が高いため、それらを難なく理解することができるのです。

では、どのようにそれらの力を育てればよいのかを説明します。

10歳の壁を超える方法

10歳の壁にぶち当たってしまうのは、お子さんが「目に見えるものしか理解しない」というタイプの場合です。

目に見えるものしか理解できないと、1万を超える数字をイメージできません。

その立体の裏側のことも想像できません。

そのうち理科で出てくる、公転や自転、力の関係のことも電流のこともイメージができないものはすべて理解できなくなってしまうでしょう。

それらのものをわかるようにするために、一番とっつきやすいのが算数です。

「目に見えないものを見えるようにする」という訓練をしなければなりません。

問題文を絵で書いてみる

学校のテストや教科書等で間違えてしまった問題文を使います。

やり方は簡単。問題文を絵にかいてみるだけです。

たとえば、初歩的な問題として「720個のおはじきを9人に同じ数ずつ配ると、1人分は何個になりますか」という問題です。

配るんだから割り算でしょ?というのを押し付けていると、この表現が変わったときに対応できません。

「720個のおはじき」「9人に同じ数だけ」というのを、まず描かせるのです。

到底、720個のおはじきは描ききれません。

この手の問題を数回繰り返すと、お子さんは知恵を働かせ始めます。

720個のおはじきを一つ一つ書くのはめんどうくさい(720匹のねずみなどでもいいのですが、もっとめんどうくさい)のです。

おはじきを10個が1つの袋にまとめる子もいるでしょうし、もっと大きく、720個を1つの袋に入れて「720」と描くお子さんも出始めるでしょう。

これが「概念」なのです。

目に見えないものを想像して、それを頭の中で操作すること。

これなくしては10歳の壁は超えられません。

「1本2Lのジュースを4本買いました。そして、それを5人で分けました。1人分は何dlになるでしょう」などという、お子さんを混乱させるような文章題も、お子さんの頭の中で描ければ解けるようになるのです。

間違えた問題だけを強化する

勉強がつまらないというお子さんは、できる問題だけをやってしまいがちですが、勉強とはわからないものをわかるようにしていく作業です。

わかるものを何度も何度も解かせることを「定着」と呼ぶ人もいますが、私はこの場合の定着には意味はないと考えています。

なぜなら、定着させることに重点を置くと、勉強時間が伸びてしまうからです。

勉強ができないお子さんで勉強が大好き、というお子さんにはあったことがありません。

大嫌いなものを長時間毎日眺めさせられていたら、たいていのお子さんは嫌気がさします。

間違えたものだけを解ければいいので、1度やって合っていた問題は2度と解きません。

もし、まぐれ当たりで合っていた問題だとしても、算数には類題がたくさん出てきますので、どこかでつっかえます。

そのため、まぐれ当たりでも何でも一度できた問題に関しては不問で構わないと思います。

間違えたものだけ、問題集で罰を付けておくなり、星印を付けておくなりして分かるようにしておきます。

それを1週間後、1か月後にやってみるのです。できない問題ができるようになるのをお子さんはとても喜びます。

攻略していく楽しさがあるから、ゲームはあれだけ面白いのですから。

勉強はベームと同じだということが分かれば、お子さんの自信になります。

おすすめは、間違えた問題だけをどこかにまとめて抜き出しておくこと。

問題集に直接書き込む習慣のある方は、間違えた問題をノートに写しておくことをおすすめします。

これをお子さんにやらせると、嫌になってしまいますのでここは保護者の方が頑張りましょう。

そのノートは、自分だけの問題集のようなものです。間違えたらさらに後ろに書き写します。

このノートは、間違えたものができるようになることを教えてくれるでしょう。

もっと言えば、「最初はできなくても大丈夫なんだ」という思考をお子さんに持たせてくれると私は考えています。

最初から問題なくできるようになるものなどありません。

それが分かるだけで、「勉強アレルギー」というものは減っていくのではないかと思います。

10歳の壁は、これらのことに取り組むことによって、将来の勉強というものに対する姿勢の基盤を作ってくれる大事なものです。

お子さんがつまづいたらラッキー!と思って、今までの勉強法を見直してみましょう。

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