小学生の習い事ランキング人気ベスト10(男の子、女の子)
小学生に人気のある習い事は何でしょう?小学生におすすめの習い事もまとめてみました。
目次
男の子の習い事ランキング10
1位:学習教室
1番人気は学習教室でした。
中学受験用の学習教室だけでなく、学研や公文、計算教室なども含みます。
中学受験を考えている人はもちろんですが、小学校で掛け算でつまづいたり、少数でつまづいたりというつまづきのたびに、「このままでは中学校へ行ってから困る」ということで学習教室に入るお子さんが多いようです。
小学校高学年からは、百分率や確率問題、図形などなかなか難しい内容になってきます。
自分のお子さんを教えるのは意外に難しく、親子げんかになってしまう人も少なくありません。
親子げんかになるよりは、他人に教えてもらいたいと学習教室へ入れたがる保護者の方も多いようです。
2位:ロボット教室
近頃大人気の習い事です。
回路を学ぶことから始めて、実際にロボットを組み立てることを目的とします。
小さなうちから論理的に考え、組み立て、動かすという一連の学習を通じて、楽しく理系の頭になれるということで人気の習い事です。
この習い事の長所は、「勉強でありながら楽しい」ということです。
男の子は基本的にものづくりが好きな子が多いので、メカを作る、組み立てるということに関してはこれは勉強だということを忘れて目が輝いてしまう子が多いものです。
子供は遊びの天才だという言葉もありますが、学習は本来楽しいもののはずです。
楽しい気持ちで、理系の頭に育ってもらえれば…と願う保護者の方は案外多いようです。
実験キットや組み立てキットなどが指導料のほかにかかるので、ほかの習い事よりは月謝が高額です。
3位:水泳
スポーツ系の習い事は男の子に全般的に人気ですが、どうしても家や近所ではできないスポーツが「水泳」です。
男の子の場合は、泳げないとカッコ悪いからという理由で習う子が多いようです。
多くのお子さんは、小学校で初めて「水泳」を体験します。
海やプールでの水遊びとは違うので、戸惑ってしまうお子さんもたくさんいます。
プールの時間が苦痛だというお子さんも少なくありません。
特に男の子の場合は、運動能力においてヒエラルキー(クラス内の階級のようなもの)があります。
水泳はそれが逆転する良いチャンス。陸上競技は早いけれど、泳げないという子も多いです。
もちろん、何をさせてもそつなくこなすという子はいますが、水泳は夏だけとはいえ、早い遅い・泳げる泳げないが明確にわかるスポーツです。
そして、よほどのセンスがない限り、泳ぐ練習をしていない子は学校の授業だけでは泳げません。
今は中学校へ進学する前の小学校6年生の夏休みに、「自由形で25m泳げない子は補習」という課題を出す小学校も増えてきました。
中学校では全員が25mを泳げることを前提に水泳のカリキュラムを進めるからです。
水泳選手になろうと思って通っているお子さんは少なく、とりあえず全種目25m泳げたら辞める、のように条件付きで通っているお子さんが多いのも水泳の特徴です。
4位:サッカー
男の子の習い事として代表的なものの一つがサッカーです。
小学校のグラウンドを使って開催されているクラブチームやスクールなどもあるため、身近にあって参加しやすいというのがメリットのひとつです。
基本的にシンガード(すね当て)とボールがあれば出きる競技なので、装備にお金がかからないというのも人気の原因のようです。
サッカーは、アジリティ(敏捷性)を鍛える動きが多く、サッカーができるお子さんは総じてスポーツ全般が上手にできます。
体を操る能力は男の子に自信を与えますので、その意味でも人気があります。
サッカーはクラブチームや少年団のようにチームに属するものと、サッカースクールのように技術を習得するだけのために通うものがあります。
選手として試合に出たい場合はクラブチームや少年団を選びましょう。
最近ではスクールでありながらチーム登録をして選手として公式戦に出られるところもあります。
5位:体操教室
サッカーと同じく、体を自在に扱えるようになるスポーツが体操競技です。
マット運動だけでなく、逆上がりなどの鉄棒競技、跳び箱など、走るだけではなく跳躍力を育てる、腕の力を育てるなどさまざまな分野で筋力や平衡感覚を育てます。
遊ぶ機会が減ってきたからか、逆上がりができないお子さんの数は保護者の方々が子供だったころよりも増えているようです。
逆上がり、逆立ちなどができるお子さんは体育の時間にも注目されます。
本格的に体操を行っていくと身長が伸びにくいなどという話もあるのですが、それは週に6回、1日4時間以上の練習をしているお子さんの場合です。
普通の体操教室で週に1回か2回、2時間ほどやっているだけでしたら身長に影響などは出にくいと思われます。
6位:絵画、造形
ものづくりの気持ちを十分満たしてくれるのが絵画教室、造形教室です。
絵画や造形の良いところは、たとえお題があったとしても、そのお題の範疇で自分の想像力を発揮できるところ。
創造したものを形にする、という力がはぐくまれます。
このような教室でとても良いのは、ほかの子が作っている過程や実物を見ることができるために、次はこうしよう、こうすればいいのかという工夫や発見をすることができるところです。
指示待ちの子が多い中、絵画や造形の教室は指示待ちから一番遠いところにあります。
自主性、工夫、他人の造形を観察する力は、学習教室やスポーツ教室では学べないものです。
絵画や造形が下手なので親に入れられたというお子さんも少なからずいらっしゃいますが、習い事は大半が好きで続けていることです。
たとえ下手だから入れられたにしても、絵画や造形を大好きな子供たちに囲まれていることで上手になったり好きになったりということは十分あるようです。
7位:そろばん
親世代の一番の習い事だったそろばんは、今でも人気が比較的高いです。
暗算ができるようになる、指を使うので神経を発達させるのによいとさまざまなメリットがありますが、一番良いのは集中力が付くことだという人もいます。
そろばんは、原則的に「読み上げ」によって行われます。
人の声によって読み上げられたものをそろばんで計算していくので、注意深く聞いていないと間違います。
そろばん教室は複数のお子さんが一斉に行うため、読み上げの間は誰もしゃべらず、しーんとした空間の中にぱちぱちとそろばんの珠をはじく音が聞こえるだけです。
人の声を聴く、集中して何かを行うという空間に身を置くことによって落ち着きのないお子さんでも周りを見習い、落ち着くことができるようになるというメリットもあります。
また、そろばんに計算能力は関係ありません。
珠を動かすにあたって決まりごとがあり、その決まり事を守れば自然にそろばんの上に答えが生まれます。
このことにより、学校で「勉強ができない」と劣等感を感じている子も正解が生まれやすく、自信につながることがあるようです。
また、続けることによって確実に暗算が早くなります。
8位:英会話
中学に入ってしまうと、英会話ではなく「英語(文法、リーディングをメインとするもの」が増えてきます。
余裕のある小学生のうちに英会話を通じて英語に慣れておいてもらいたいという保護者の方が多いです。
近年、小学校でも英語の授業が導入され、また、2018年度から英語に評定(よくできる、できる、がんばろうなどの評価。学校によってはA,B,Cでつけるところも)が付くことになりました。
小学校の英語はコミュニケーションが中心なので英会話教室に通っている・通っていないの違いは明らかです。
また、英語の早期取得の意識が高まっているせいか、小学校のうちに5級、4級などの英語検定を取得する子も多くなりました。
小学生用の5級を持っている子も少なくありません。
英語への取り組みが、中学校に上がってから英語で悩むことを回避できるとして英語検定を推奨している英語塾もあります。
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9位:武道
体力を持て余している子の発散としてだけでなく、礼儀が身につくとして人気なのが武道です。
剣道、柔道、合気道など「道」が付くものはすべて武道です。
空手や少林寺拳法なども礼節を重んじるため、武道と数えられることもあります。
体力を持て余している子に武道をやらせるとよいことがあります。
武道では、自分よりも弱い人間に技をかけることは厳しく禁じられています。
自分の身を守るために力を発揮するという護身術のような意味もあります。
小学生男子には、マウンティングという習性があります(無意識のうちに大人までつながることもあるといいます)。
クラスの中でのどちらが上、どちらが下というのを歴然とさせるために暴力的な行為をする子もいます。
こうした子に武道を習わせることによって、あいさつ、目上の人を敬う気持ち、自分より弱い者には手を出さないことの徹底などが学べます。
10位:書道教室
男の子にも字が上手な子が多くなりました。
ノートに何を書いているかわからない、自分で自分の字が読めないという事態を回避するために習わせられている子が大半です。
中学になってくると、書道が得意な子は合唱コンクールの大事を墨書したり、書初め大会で貼りだされたりなど活躍の機会がたくさんあります。
また、小学校の時に書道を習うのは、「勉強が忙しくなってきたら書道どころではないから」という意味もあるようです。
中学校に入るとどうしても高校受験があるため、勉強第一になります。
勉強で忙しくなりすぎないうちに教養をつけておこうという意味合いで書道を習う子が大半なのではないでしょうか。
今はパソコンの普及で、誰でも読みやすい字を打ち出すことができます。
だからこそ、お手本をまねて書くという基礎的なことが大事になってくるのかもしれません。
男の子におすすめの習い事
小学校の男の子の習い事は、
- 自分でやりたくて始める(スポーツが多い)。
- やりたくないけれど、できないから始めさせられる(学習教室、そろばん、書道など)。
というように、保護者の方の意図が大きく反映されます。
その中でもお勧めなのは体を動かす種類の習い事です。
スポーツ、武道、絵画や造形教室、ロボット教室などがそれにあたります。
これらの習い事は、「自分が思うように何かを動かす」という共通点があります。
自分がイメージしたように体を動かす、ロボットや画材を加工する(動かす)ということは自信をつけさせることにつながります。
特に体が思うように動かせること、というのは自分の体を律することにつながります。
小学生の男の子では明らかにスポーツのできる男子のほうがスポーツのできない男子よりもクラスで注目を集めます。
これは、自分の体を自分で制御できる能力の高いほうが動物として優れているという本能によるものだといわれています。
スポーツの上手な子には、自信がある子が多いということを体験として知っている方もいらっしゃるでしょう。
スポーツの上手な子は、自分が意図するように自分の体を操ることができます。
思ったように体が動かない、指先が動かないということは子供の自信喪失につながります。
なので、小さいうちに自分の体を自分で思い通りになるように訓練しておくことは大事だと思われます。
また、スポーツを生涯通して楽しもうというときに、一番ばかにできないのが「ゴールデンエイジ」の存在です。
ゴールデンエイジは10歳から12歳くらいの時に訪れる時期です。
この時期に習得したものは忘れず、身につくのも早いといわれています。
人間の体にはいくつか発達のポイントとなる時期がありますが、このゴールデンエイジに体を動かしているのと動かしていないのでは、それから始めるスポーツの習得に大きな差が出るといわれています。
女の子の習い事ランキング10
1位:学習教室
女の子は大学なんて行かなくていい、と言われる時代がありました。
今でも高学歴すぎると婚活で苦労するなどのことはあるようですが、保護者の方が子供だったころよりも明らかに女の子の高学歴化は進んでいます。
それは、女性にも就労の機会が十分に与えられたことが大きいと思われます。
女の子はお茶くみとコピー取り、と言われていた時代もありますが、今は女性も積極的に会社の戦力となり、経済力を持つことが期待されている時代です。
専業主婦もずいぶん減り、「結婚が永久就職」という時代も終わりました。
一度子育て等で専業主婦になる方も、晩年まで専業主婦を通す方は多くありません。
多くの方はお子さんの手が離れると再就職します。
再就職の時に高卒と大卒ではつける職種が違ってくることがあります。
そのためにわが子にも相応の学歴をつけておかねば、と考える人たちも多く、女子の中学受験者も増えています。
そのため、学習教室は男女を問わず人気の習い事の一つです。
2位:楽器
教養として楽器が弾けた方が良い、ということでお子さんに始めさせる方が多いです。
男子の運動と同じく、女子も自分の体を自分で思い通りに動かせる「楽器を弾く」ということが自信につながっているお子さんも多いです。
楽器は右手と左手、両方使うので脳の発達を助けるといわれています。
ピアノが弾ける子は頭が良い、バイオリンが弾ける子は賢いなどの見方があるのはこのせいです。
利き手ではない手も使わないと楽器は弾けません。指先には神経が集中しています。
普段使わない手を使うことで、その刺激が脳に入り、脳を発達させると考えている学者もたくさんいます。
神経の発達を差し引いても、楽器を弾ければ、将来仲間と演奏したりバンドを組んだりという楽しみが増えることにもなります。
今はピアノとバイオリンだけではなく、音楽教室でさまざまな楽器を習うことができ、電子楽器の普及で楽器の値段もリーズナブルになりました。
取り組みやすい習い事になったといえるのではないでしょうか。
3位:英会話
教養の一環として、また中学生の準備として人気なのが英会話です。
女子の花形と言われるアナウンサーやキャビンアテンダントには英語が話せないと書類審査が不利(キャビンアテンダントについては英会話不問となっているところもあります)ということもあって、しゃべれないよりもしゃべれたほうが良いだろうという保護者の方の気持ちもあるようです。
両親が日本人の場合、日常的に英語に触れられる環境は全くありません。
自分では続きませんし、どうせ最初からやるのなら正しい発音をということでネイティブ教師のいる英会話教室を探す方も多いようです。
ネイティブ教師だとしり込みしてしまって…というお子さんには日本人で留学経験のある英語教師のやっている英会話教室に通うということがおすすめです。
日本人講師の場合は、日本で英語教育を受けていることが多いので、中学や高校の英語を見据えて授業を行ってくれるところもあります。
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4位:体操教室
姿勢が良くなる、運動神経が良くなるという理由で通っているお子さんが多いのが体操教室です。
今は昔と違って、外で体を思い切り動かして遊ぶということが減っています。
体操は体のいろいろな部分を使って行うものなので、足が速くなったり平衡感覚が鍛えられたりということがあるのです。
姿勢の部分も強調して教えられることなので、立ち姿は非常にきれいになります。
体幹トレーニングの基礎と同じことを行えるので、将来いろいろなスポーツを行うときの基礎となるという一面もあります。
女子の場合は、「室内で行えること(日焼け等の心配がない)」「特に装備がいらないこと」というのが人気のポイントのようです。
5位:絵画、造形
男の子と同じく、何かを作りたい、表現したいという欲求を満たしてくれる絵画教室、造形教室も人気です。
絵画教室は絵を描くことを目的としますが、造形教室はいろいろな素材を使って作品を作り上げることを目的とします。
絵画教室よりも造形教室のほうが人気が高く、両方ができる複合型の教室もあります。
小学校では夏休みの宿題で図画と工作が出るところがほとんどです。
そのような宿題も教室でやってもらえるなどもあり、家を汚さずに自由にいろいろな体験ができるのも絵画・造形教室の特徴です。
6位:水泳
近所で行えないスポーツとして人気があります。
水泳は、肌を丈夫にしたり心肺機能を強化したり、基礎的な体力づくりのできるスポーツです。
特に、学校の授業では必ず中学3年生までカリキュラムで水泳が組み込まれています(高校にいくと、プールの設備がない学校等ではプールの授業はありません)。
この夏の体育を憂鬱にしないために、また、水を怖がりすぎないように小さいうちからならしておこうということで水泳を習わせる保護者の方は多いです。
室内で行う水泳ですので、日焼けの心配もありません。
ですが、女の子は生理が始まる高学年になってくると辞めてしまう子が非常に増えるため、水泳は特に低学年・中学年で人気の習い事となっています。
7位:ロボット教室
「リケジョ」という言葉があるように、理系の女子も珍しくなくなってきました。
ですがまだまだ理系に進む女子は少ないのが現状です。
お子さんが理系に進むことを望む保護者の方は多いです。
なぜなら、文系に比べて理系のほうが就職的に恵まれているという一面があるからです。
技術職への就職口があるために、きちんと勉強してきた理系の女の子の就職浪人はあまり聞きません。
ロボット教室は合理的に考える癖をつけることができる習い事として女の子にも注目されています。
自分でプログラムしたり組み立てたりしたロボットが動くのは純粋に楽しいものです。
勉強とは、考えることは楽しいものだと思い出させてくれる教室だということができるでしょう。
8位:バレエ
女の子のしぐさを美しくするとして人気の習い事です。
バレエを習えるということ自体がステイタスという見方もあるので、すてきな習い事というイメージがあり、あこがれる女の子も多いです。
発表会用の衣装や会場費などで1回の発表会で10万円支出するという話も聞きます。
大きな会場を借りる際には、入場料が設定され、そのチケットを何枚買う、という形で会場費を負担することもあります。
チケットはもちろん知り合い等に売ってもよいのですが、たいていの方は売らず、配るという形をとるようです。
9位:武道
女の子の場合は、護身術という意味合いで武道を習い始める子が多いようです。
また、兄弟がやっているからという理由で始めることも多いようです。
武道はあいさつや正しい姿勢を教えてくれます。
凛とした姿勢は見ていてすがすがしいものです。
女の子が武道を始められるかどうか、続けられるかどうかは環境によるところが大きく、男子が続けることよりも大変なのは確かです。
10位:書道教室
字はその人柄を表すといわれます。
女の子の場合は特に美しい字は七難隠すといわれるほど大事と言われ、書道を小さいころから始める子が少なくありません。
特に女の子は、大人になって母親になった時に子供の書類や名前書き、連絡帳書きなど、人前に出す字を書かなければならないことがたくさんあります。
そのために、きれいな字を書けるほうが恥ずかしい思いをしなくて済むからという理由で書道教室に通い始める子も多いようです。
女の子におすすめの習い事
女の子は、教養をつけるための習い事がおすすめです。
大人になってから教養が身を助けることは多く、かわいいだけで女の子が生きていける時代は終わりました。
専業主婦として生きていける確率よりも、兼業主婦で一緒に稼いでいかなければならない世の中になりました。
また、結婚しないという選択肢も選べる社会になったため、自分の腕一つで自分を養っていける経済力も身につけなければなりません。
そのためには、しっかりと勉強をし、教養をつけ、社会の中で渡り合っていける力をつけなくてはならないのです。
自分の価値を高めることができる習い事を、将来を見据えて小さいころから選んでいくのもよいことだと思います。