小学生の算数問題集おすすめ10選【算数は面白いものです!】
算数は面白いものです。ですが、その面白さをわかるには、2つの力が必要です。
1つは、この問題はどうやったら解けるのかという思考力。
もう1つは、その思考を答えに結びつけるための計算力です。
小学生のはじめのほうは計算力を重視されますが、それは思考から解決への道筋の中で計算力がないと間違ってしまうからです。
レベル別におすすめの問題集を集めました。
目次
小学生のための算数問題集:基本
陰山メソッド 徹底反復「百ます計算」
百ます計算とは、縦に10、横に10ますが入っているシートに0~9の数字を入れて足し算引き算掛け算割り算を徹底反復するものです。
時間を測って取り組むことで、進歩が目に見えること、お子さんにもわかりやすいので進んで取り組もうという気持ちになれることが特徴です。
何度も繰り返すことによって確実に計算が早くなります。
最初は5分以上かかったとしても、毎日繰り返すうちに1分を切るお子さんも珍しくありません。
小学校の算数はほとんどが計算力を問われる問題です。計算力が基礎だからです。
そのため、計算ができれば「算数ができる」となります。
お子さんのセルフイメージを育てるのにもよいと思います。
陰山メソッド 徹底反復 くりあがり くりさがりプリント
百ます計算の応用編です。算数の計算は繰り上がりと繰り下がりができないと早くも2年生で躓きます。
もちろん、九九の基礎にもなります。
今学校で繰り上がり、繰り下がりを習っている小学校低学年のお子さんだけではなく、計算ができなくて算数で躓いてしまったお子さんの学びなおしに最適です。
繰り上がり、繰り下がりは数学の時間で毎時間使う知識なので、これが遅いお子さんは問題を解き終わるのが遅くなります。
こちらも時間を測りながら、日々成長していくのを楽しみにしてください。
考える力がつく算数脳パズル 迷路なぞぺー
「算数」というものに構えず、思考の基礎となる力を育てたいと思っている保護者の方に多く選ばれている問題集です。
題名の通り、迷路から始まりますが、迷路だけではなく数の概念など、楽しいアプローチで学ぶことができます。
学年は低い子が対象で、4歳から小学校1年生まで。
基礎を固めたい、紙に向かって問題を解く集中力を養いたいという導入にぴったりです。
与える時期が早すぎるとお子さんを算数嫌いにしてしまうかもしれません。
強制せず、お子さんが集中できないようならまだ時期が早いのかもしれません。
また時をあらためてが良いでしょう。
くもんの小学ドリル
※各学年あります。(小学1年生の商品を代表として紹介)
公文式は、できないところの前、ちゃんとできるところの寸前まで戻ってそこからの反復学習をしていく中で今の段階に追い付き追い越すメソッドです。
1年生から6年生用までありますが、今いる学年のものをやればよいというものではありません。
わからないところまで戻って、そこからやり直すのにぴったりです。
字も大きく、問題も取り組みやすい分量です。
小学生のための算数問題集:授業にちゃんとついていくレベル
小学教科書ワーク
※各学年あります(小学4年生の商品を代表として紹介)
教科書に準拠しているワークで、教科書によって違います。
小学校の算数の進み方は教科書は違っても一緒なので、どのワークでも良いかもしれません。
教科書ワークの良いところは、先取りができるところ、テスト対策ができるところです。
ドリルの問題だけだと文章題に弱くなってしまうのですが、文章題の量が適度なので、普段学校で行うテストにあった形で勉強ができます。
小学生のための算数問題集:ハイレベルなもの
ここからは親のサポートが必須になります。
きらめき算数脳シリーズ
※各学年あります(小学1・2年生の商品を代表として紹介)
色鉛筆を使って整理しながら問題を解く、変わった形式の本です。
色鉛筆を使うなら、消せない普通の色鉛筆だと紙が汚くなってやる気を失う子が多いと思いますので、消すことができる色鉛筆を用意したほうが良いです。
力加減のできる子なら、色鉛筆よりクーピーのほうが塗りやすくておすすめです(筆圧の高い子だとクーピーでも消えませんが…)
学校では出会えない問題なので、知的好奇心が旺盛なお子さんにも合っているかと思います。
Z会 グレードアップ問題集
※各学年あります(小学1年生の商品を代表として紹介)
簡単な問題から難しい問題まで幅広くあります。
もちろん、簡単な問題は量が少ないので、ほとんどが難しい問題だと考えて間違いないと思います。
問題量も全体としては少ないです。
解説部分は多いので、算数に苦手意識がある保護者の方でもなんとかなると思います。
読解力がないと解くことが難しく、適当や山勘では正解にたどり着くことができません。
しっかり読んで理解できれば解ける良問が多いのはさすがZ会という感じです。
文章自体もほかの問題集に比べて比較的長いです。
短い文章の問題が解けないようでは、とても理解しきることができないでしょう。
ただ、算数だけではなく読解力も相当鍛えられるので、国語の良い勉強にもなります。
中学入試 算数 塾技100
塾でしか教えない技を家庭学習用に公開してくれている本です。
基本ができていない人は買っても使えないかと思います。
基礎力をしっかりつけて、中学入試用の勉強をするときに使うとよいです。
テストに頻繁に出てくる問題の考え方が丁寧に載っていて、類題も豊富なのでこの1冊でかなりの範囲が網羅できるのではないでしょうか。
中学受験でも難関校、少なくとも中堅校以上を目指すお子さんにすすめたい1冊です。
なぜ問題集なのか?
タブレットを使った学習が増えてきている中で、なぜ今問題集なのか?
それは、問題は「間違ったものが宝」だからです。
間違ったものをやり直さないと学力は身に付きません。
間違ったものが目に見えるのは問題集です。
問題集はノートにやってください。
どこが間違ったのかを見ることで、保護者の方にもお子さんの躓きやすいポイントが見えてくると思います。
まずはノートにやってみましょう。直接書き込むことはおすすめしません。
裏紙にやることもおすすめしません。
裏紙はあとで見直そうと思っても、どこへやったかわからなくなってしまいます。
そして、間違った問題には問題集に印をつけましょう。
印をつけたものだけを、あとでもう一度やってみます。
2回間違ったものは印が2個付きます。3回間違うと3個付きます。
このときは、間違った問題だけをやり直すことをおすすめします。
あっていた問題は繰り返す必要はありません。
3回終わると印が1個付いているもの、2個付いているもの、3個付いているものができます。
それはそのまま、本人にとっての「難易度問題集」になります。
それでは、基本の問題集、授業にちゃんとついていくための問題集、ハイレベルな問題集に分けてご紹介します。