中学2年生の成績が悪い【高校受験はどうする?】
中学2年生、成績下り坂。
でも、クラスメイト達は受験を早くも意識し、勉強もしているようです。
我が子がもしかして取り残されているんじゃないでしょうか…
目次
もしかして反抗期?
成績が下がっているのにそれでも勉強しない、進路のことを話すと途端に不機嫌になるなどの兆候があったら、それは反抗期かもしれません。
この時期は自意識も過剰になるため、「わからない」という自分も受け入れがたいのです。
自分はこんなはずではない。
こんな成績ではない…そういう自意識と自分のずれも受け入れがたく、どんどん現実から目を背けてしまいます。
そして、周囲の受験に対する熱の高まりも、本人にとって見たら避けて通りたいものになります。
むしろ、そんなのは「ないふり」をしたほうが楽でかっこいい。そう思う年頃です。
これはそういう時期なので、放っておけば自然に治ります。
ただこの時期に「受験」というものがかぶさってくるため、これは放っておいてよいことではないことに見えるのです。
勉強しない子も「不安」を感じています
一番この状況に危機感を持っているのは、実は本人です。
特に、小学校のときに「ちょっとできる」「できる」部類に入っているお子さんはかなり危機感を持っています。
自分に対するセルフイメージは小学校5,6年で一度固定するといわれています。
その時期に勉強ができたお子さんは「自分は勉強ができる、頭がいい」というセルフイメージが自分の中で固定されています。
そのセルフイメージからどんどんずれていくのは苦痛です。
その苦痛と向き合えずに目を背けてしまうのはプライドの高いタイプのお子さんです。
その苦痛に耐えきれずに勉強を始めるのは、他人からどう思われているかを気にしないタイプのお子さんに多いようです。
あなたのお子さんが成績が低下の一途をたどっていて、それでいて何も感じないようにふるまっているなら、それはプライドが高い証拠です。
プライドが高いお子さんに「勉強しなさい」と命令することは逆効果にしかなりません。
お子さんは確実に不安を抱えています。
セルフイメージが崩れていくのに焦らない人間はいないからです。
不安を抱えている、焦っているけれどもどうしていいかわかりません。
そして、個々が重要なのですが、お子さんはそれを人にどうにかしてほしいわけではないのです。
自意識の出てきたお子さんは、冒険物語のヒーローをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
彼らは人に敷かれたレールの上は通りたくないのです。
自分で道を切り開き、セルフイメージをより輝かしいものにしたいと思いつつ、なすすべがなくて思考停止してしまっている…そんな状態だと理解してください。
そんなお子さんにどう接したらいいか?
頭が悪いのではない、ということを教える
勉強ができない=頭が悪い、という固定観念を持っている人はたくさんいます。
大人でもいます。ですが、勉強ができないのはイコール頭が悪いことではなく、勉強法が悪いのです。
本来でしたら中学1年生の間に勉強方法をたくさん試しておくとよいのですが、中学2年生でも遅くありません。
まず、「勉強しなさい」ではなく、「勉強方法を見直してみたら?」という声掛けが有効です。
1,2学期でしたらまだチャンス。次の定期テストは勉強をしない状態でテストを受けてみましょう。
きっと、思っているより点数は下がらないはずです。
そこでお子さんは「おやっ?」と思うでしょう。
勉強をしなくてもいやいや勉強したテストと同じくらいの点数がとれてしまうと、「今までの勉強って何だったんだ?」となります。
そこで次のテストではいくつか「勉強法」を試してみるのです。
このサイトでも紹介しているたくさんの勉強方法の中から1つを選んで、まずやって結果を見てみる。
結果が出なかったらその勉強方法はお子さんに向いていないのです。
反対のことを言ってみる
お子さんは自分の進路のことをちゃんと考えています。
ちゃんと考えたうえで絶望的な気持になっているかもしれませんが、とにかく子供なりにきちんと考えているものです。
もし、反抗期がそこまでひどくなくてちゃんとお子さんと話ができるようなら、将来どのように生きていきたいか話をしてみてください。
「高校にはいったほうが良い」「いい会社に入ったほうが良い」のような、価値観を押し付ける話し方はしないことです。
自由にお子さんが考えている未来の話を聞いてあげてください。
親は子供より先の人生を歩いていますから、勉強の大切さ、受験の大切さも知っています。
ですが、お子さんはすべての道を自分で開拓したいのです。
親の手を借りてではなく、自分の手で道を開きたいと思っています。
ですから、親はわざと逆のことを言うのも効果的です。
でもいうなら、よく考えて本気で言ってください。
「勉強は別にしなくてもいいよ」「あなたのやりたいことをやればいいよ」と。
勉強をしなくてもよい、と言われて、本当に喜んで勉強を投げ出すプライドの高い子はいません。
むしろ、突き放されたほうが冷静に考えられるかもしれません。
親が先に不安にならないで
お子さんの不安の前に親が不安になっていると、お子さんは進む道、頼る道を見失ってしまいます。
親も不安なのはよくわかりますが、とりあえずお子さんより先に取り乱したり逆上したりしないようにしましょう。
落ち着いていれば、おずおずと子どものほうから「考えるのを手伝って、助けて」というサインを出してきます。
そうしたら一緒に勉強法を模索したり、研究したりしてみましょう。
受験勉強はお子さんと一緒に一つのことをやる最後の経験かもしれません。
反抗期も一生続くものでもありません。
子育てをしている人しか体験できない時期をどうぞ楽しんで超えてください。