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中学受験とスポーツ・習い事は両立できる?

中学受験とスポーツ少年団・クラブチームなどのスポーツ、習い事は両立できるでしょうか。

あるアンケートによると、6年生の夏以降も習い事を続ける、と答えた人は51%。ですが、36%の方が「5年の終わりまでに習い事は辞めさせる」という回答をしているようです。

アンケートの出典はこちら⇒「かしこい塾の使い方」(中学受験情報局)
https://www.e-juken.jp/junbi/haru-yamedoki.html#gotop

習い事は両立できるのか。

また、どんなお子さんだったら両立できるのか。をまとめてみました。

習い事はなぜ両立できないのか?

習い事が両立できない場合は2通り考えられます。

この2つでない場合は、あとは本人と親の意思、ということになります。

この2通りとは、1つはどうにも時間がない場合。

もう1つは、勉強にたくさん時間を割かなければならない場合です。

物理的に無理

塾が平日放課後、週に4回。土日は模擬試験と、塾内テスト。

このようなハードなスケジュールをこなしながら、スポーツを両立させることは大変です。

勉強ができるようになるには、勉強時間そのものも大事なのですが、それと同じくらい睡眠時間も大事です。

睡眠時間の間に脳は今日与えられた情報を整理し、使えるようにしまい込むからです。

睡眠時間が少ない状態で勉強を詰め込むのは効率の悪い方法です。

スポーツや習い事をすると、睡眠時間を削らなくてはいけなくなる場合。

この場合も、両立させることはできません。

その志望校に入るには努力が必要

習い事をしていても、今の学力で十分入れる中学校を選ぶなら、そもそも両立するかどうかを考える必要はありません。

もちろん、両立することができるからです。

問題となってくるのは、お子さんの今の学力を考えたときにかなりの努力を必要とする中学に入りたいと思っている場合です。

もっと努力しなければならないのなら、どこかで勉強に時間を注ぎ込む必要があります。

この場合も両立は不可能です。

入りたい学校があって、そこに入るために勉強時間が必要なら勉強に時間を割くべきです。

お子さんの学力と志望校のレベルによって、「両立するかどうか」というのは家庭ごとに変わってくるでしょう。

本人が「続けたい!」と言った場合は?

お子さん本人が「続けたい!」と言った場合は話し合いの必要があります。

中学受験は親が主導になることがほとんどですが、完全に親の主導になるとお子さん本人の自主性は育ちません。

お子さんのためを思って始めた中学受験によって、逆にお子さんの人間性をスポイルすることになってしまいます。

習い事や勉強をする時間、食事やお風呂、休息などの目に見えない「生活時間」を引き、睡眠時間をしっかりとったうえで日常を過ごせる時間の余裕があるかどうか。

1日のタイムテーブルを書き出してみるとよいです。

お子さんは「できる」と思っていると思いますが、送迎などの見えていない時間、生活にかかる時間を把握している小学生は少ないです。

1日の使える時間を把握したうえで、無理がないのであれば無理に辞めさせる必要はありません。

「無理」と判断した場合のみ、次のことが必要になってきます。

それは、「やめさせるかどうか」という問題です。

時間的に無理ならやめさせた方がいい?

これに対する保護者の方の反応は2つに分かれます。

1つは「最初から辞めさせる」という反応。もう1つは「やらせてみる」という反応です。

最初から辞めさせることのメリット・デメリット

お子さんはどのくらいそのスポーツや習い事を一生懸命やっているでしょうか?

楽しみにしていて、気分転換にもなるようなことなら辞めさせることがむしろお子さんが中学受験に対するやる気をそいでしまうこともあります。

ですが、何となく惰性で通っているようなスポーツや習い事だったら、最初から辞めさせることはお子さんの時間を確保することにつながります。

やらせてみることのメリット・デメリット

やらせてみて、やっぱり無理!というSOSが早く出せるお子さんなら、やらせてみることにはメリットがあります。

自分で何が大切かを考えることができたということだからです。

どんな難関校の合格者にも、習い事やスポーツを続けながら合格する子は必ずいます。

ですが、ずるずると言い出せないまま続けてしまって、結局どちらもやりきれなくて自滅するようなタイプのお子さんだとこの方法自体がデメリットになります。

結局お子さんのタイプにメリットもデメリットも左右されます。

ですので、スポーツや習い事はやめた方がいいタイプのお子さんと、辞めさせない方がいいタイプのお子さんがいるのです。

スポーツ・習い事が辞めさせない方がいいタイプのお子さん

スポーツや習い事を辞めさせない方がいいタイプのお子さんは、次のようなお子さんです。

体を動かす方が頭に入ってくるタイプ

机の前で勉強をしているだけではなくて、適度に体を動かした方が頭が整理されるタイプのお子さんです。

机の前だけに座っていると、頭が整理されにくくなるため、スポーツ等を辞めさせると気分転換ができなくなって鬱屈してしまいます。

塾だけでは息が詰まってしまうタイプ

塾はある種の競争社会です。その中で閉塞的な仲間関係だけの中に押し込めておくと息が詰まってしまうタイプのお子さんがいます。

こういうお子さんは適度に気分転換させたり、違う人間関係のある所で気持ちを切り替えたりする方が勉強が頑張れるものです。

こういうタイプのお子さんは、マイペースに気分転換をしながら両立することができるのですが、それでも残念ながら「続けない方が良い」というスポーツがあります。

続けない方がよいスポーツ

チーム競技のスポーツは、チームのことを考えたら続けない方がベターです。

小学校6年生は、小学校年代の集大成です。それは受験でもそうなのですが、スポーツでもそうです。

ほとんどのチーム競技はメインの大会が6年生にあります。

スポーツによっては、秋からが一番大事な試合の予選が始まるシーズンです。

体操やテニスなどの個人競技は何とかなりますが、チーム競技はチームで練習をするため、模試だからといって試合当日に出られないということはそのチームの勝敗に支障をきたします。

また、チームスポーツは連携が必要とされますが、そのための練習に出られないのもチームの足を引っ張ることになります。

チームスポーツ、でも辞めたくないときは?

お子さんが好きなのがそのチームなのか、そのスポーツなのかによると思います。

お子さんが好きなのがそのチームの仲間たちだった場合は、監督やコーチ、チームメイトに事情を話して相談するという手段があります。

週に4回の練習のところを週に1回に減らしたりして、最後の大会まで一緒に頑張ることができるかもしれません。

そのスポーツが好きだという場合は、少年団やクラブチームではなく、スクールに移るのもおすすめです。

技術は落とさずに、スポーツを続けることができます。

スクールの場合は選手登録ができないところが多く、大会等に出られないことがありますが、中学受験の場合はそれがむしろプラスになるでしょう。

いつ頃から切り替えるの?

塾の新学期は2月から始まります。切り替え時期は3つあります。

5年生になる2月

本腰を入れて取り組みたい人はこの時期に習い事やスポーツを辞め、残りの小学校年代の2年間を勉強に費やします。

難関校を目指している方はこの時期に辞めることが多いようです。

また、この時期に辞めることはもう1つほかの意味も持ちます。

小学校5年生からもう高学年です。

ほとんどのスポーツでは5年生から高学年カウントで「戦力」になります。

特にチームスポーツの場合は一度戦力になってしまうと抜けるのが難しく、本人も活躍できるので抜けづらくなってしまいます。

6年生になる2月

残りの1年間は志望校に合格するために頑張ろう!という選び方をするとこうなります。

今の自分の力よりも上の中学校を受験するお子さんはこのパターンを選ぶことが多いようです。

6年生の夏

6年生の夏以降、いろいろなスポーツで小学校集大成となる大会が開催されます。

その予選の前に休会するお子さんも多いです。

予選は何とか試合に出られたけれど、模擬試験のシーズンになってしまって本戦に出られず、それでチームが負けてしまったという話もあります。

お子さんのせいではないにしろ、後味の良い話ではありません。

6年生の夏から休むと、半年で受験が終わります。

半年休会して、受験が終わってからまた練習に参加して、みんなで一緒に卒団する。そういうパターンもよく聞きます。

辞めなくてもいい習い事は?

文科系の習い事はやめるお子さんが少ないようです。ま

た、英会話などの習い事は、中学校へ行ってからむしろ必要とされるため、回数を減らしても辞めさせないという保護者の方の声もあります。

スポーツも、その中学校へ行くのがスポーツ目的だとしたら完全にはやめない方が良いです。

個人競技でしたら自分が都合の悪いときには練習や試合を休んでも誰にも迷惑が掛かりませんので、やはり回数を減らして通っている方は多いです。

ただし、どの習い事、どのスポーツも12月からは休会する方が多いです。

なぜかというと、インフルエンザや風邪をうつされることを避けるため。

学校も1月下旬になると休むお子さんのほうが多くなります。

最後はお子さんの意思です

親がすべてを決めるより、お子さんとよく相談して決めましょう。

お子さんには「自分の意見を尊重してもらった」という感覚が残り、「自分で決めた」という誇らしい気持ちも残ります。

ここで親がすべてを決めてしまうと、自分で自分のことを決めるときに自信を持てなくなってしまいます。

また、親主導の中学受験だった場合、お子さんに不満を募らせる原因となります。

お子さんが十分受験に納得していない場合ももちろんです。

スポーツや習い事を続けたい、仲間が大事、という強い気持ちを生かして志望校を一段階下げたりしているお子さんも結構いらっしゃいます。

長い人生ですから、何が大事だと思うかによって優先順位は変わってきます。

ぜひ、最後はお子さんの意思に任せて、悔いのない受験期をお過ごしください。

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